子どもたちがスマホを持ちたがる主な理由が「You Tubeを観たいから」と言われています。
なりたい職業の上位に「ユーチューバー」がランクインするほどの人気があるYoutubeですが、子どもたちに悪影響のある動画も少なくありません。
では、どうしたら子どもが安全にYouTubeを使うことができるのでしょうか。
今回は、Youtubeを安全に使う方法を詳しく説明しましょう。
社会問題化するYouTubeの悪影響
YouTubeは、自分で動画をアップすることもできますし、さまざまなジャンルの動画を無料で観ることができます。
そのため、子どもたちの間に一気に広がり、今ではTVよりもYouTubeを観ている時間のほうが長い子どもの方が多いという現象も起きています。
YouTubeは、子どもたちの学習やお家時間の楽しみとして利用できる一方、多くの社会問題も引き起こしています。
例えば、YouTubeで流行していた「ファイヤーチャレンジ」(自分に火をつけたり、手の上で火の玉を作る)の動画を真似したアメリカの7歳の男の子が、大やけどを負う事故が起きたり、
>>【海外発!Breaking News】YouTubeで流行“ファイアー・チャレンジ”で7歳児が重傷 「皆さんも気を付けて」涙の母親(米)
子どもが保護者のアカウントを使って勝手にYouTubeに動画をアップ。気づいたときには複数の動画がアップされて、その動画が炎上。学校名が公開されて住所や電話番号が特定され、いたずら電話が鳴り止まなくなったりしたキッズYouTuberもいます。
そして、保護者の一番の悩みは、子どもがだらだらとYouTubeを見続けてしまうことのようです。
ある調査によると、小学4年~6年生では、28%もの子どもたちが1日2~5時間もYouTubeを視聴しているという調査結果が出ています。
(参考:家事ネタ)
また、40%以上の子どもたちが毎日YouTubeを見ているという実態も明らかになりました。
(参考:家事ネタ)
サンプル数は、350件ほどと少ないものの、最近の子どもたちのYouTube視聴の傾向を表しているといえるのではないでしょうか。
このような子どもたちのYouTubeの視聴は、子どもたちにどのような影響を与えているのか、次にその点について確認してみましょう。
YouTubeが子どもに与える悪影響とは?
YouTubeは子どもに次のような悪影響を与える可能性があります。
YouTubeが子どもに与える悪影響
- 次々と動画を見ることができるため動画を見続けてしまう(依存度が高くなる)
- 正しい情報と間違った情報や現実とバーチャルの世界の区別がつかなくなる
- 子どもに不適切な動画を視聴(誘導される)危険性がある
- 動画を真似したり、より刺激的な動画を自分で作ろうしてしまう
- 批判や悪意のあるコメントにさらされる危険性がある
上記の中で、一番の問題は「依存度が高くなる」ことでしょう。
動画を見続けてしまうことで、現実とバーチャルの区別がつかなくなったり、動画を真似したいという欲求も出てきてしまいます。
また、YouTubeに熱中しすぎて勉強がおろそかになり、成績が低下、また、睡眠不足、視力低下や姿勢の悪化など健康面や身体的な面にも影響が及びます。
子どもがYouTubeを安全に使う方法とは?
YouTubeは子どもにいくつもの悪影響を与えてしまいます。
ただ、正しい使い方をすればその心配はなくなります。
次に、子どもがYouTubeを安全に使うための方法を紹介しましょう。
制限付きモードをオンにする
YouTubeにはアダルト動画は掲載されていません。
ただ、一部に性的なもの暴力的でショッキングな映像など子どもには不適切なコンテンツも含まれています。
そのようなコンテンツを制限するのが「制限付きモード」です。
制限付きモードをオンにすると、動画に設定された年齢制限やユーザーからの報告、動画のタイトルや説明文などから「成人向け」と判断されたコンテンツが排除されます。
制限付きモードをオンにする方法
[iPhoneの場合]
1.右上のプロフィール写真をタップします。
2.[設定] をタップします。
3.[制限付きモード] をタップし、制限付きモードをオンにします。
[Androidの場合]
1.アカウントにログインします。
2.右上にあるその他アイコン をタップします。
3. [全般] を選択します。
4.[制限付きモード] をオンにします。
ポイント
ファミリー リンク アプリを使用している場合、保護者は、アプリの設定から子どものアカウントで制限付きモードをオンにできます。
ファミリー リンクを使用して子どものアカウントで制限付きモードをオンにした場合、子どもが自分の端末で制限付きモードの設定を変更することはできません。
視聴時間制限を設定する
動画を見続けてしまう子どもには、「視聴時間の設定」をするとよいでしょう。
視聴時間の設定では、今日、昨日、1週間以内、日別の平均の視聴時間を確認することができます。
また、「休憩を取るように通知」したり「おやすみ時間になったら通知する」などの設定が可能です。
このような設定をすることで、子どもが動画の視聴をやめるきっかけになるでしょう。
視聴時間制限を設定する方法
[iPhoneの場合]
1.右上のプロフィール写真をタップします。
2.「視聴時間」をタップします。
3.休憩時間やお休み時間の設定をします。
iPhoneのスクリーンタイムを利用する方法もあります
iPhone(iOS12以降)で使える「スクリーンタイム」機能も使うと、YouTubeの利用時間を制限することもできます。
1.「設定」から「スクリーンタイム」メニューをタップ
2.「APP使用時間の制限」をタップ
3.「制限を追加」をタップ
4.アプリ一のカテゴリーが表示されるので「エンターテイメント」から「ユーチューブ(YouTube)」を選択して「次へ」をタップ
5.使用時間を設定し「追加」をタップ
スクリーンタイムを設定すると、設定した時間を過ぎると画面が表示されなくなります。
[Androidの場合]
1.アカウントにログインします。
2.右上にあるその他アイコン をタップします。
3. [全般] を選択します。
4.一覧から「視聴時間]をタップします。
5.休憩時間やお休み時間の設定をします。
YouTubeKidsを利用する
幼児から小学生の子ども向けには、「YouTube Kids」がおすすめです。
YouTube Kids は、YouTube をフィルタして子ども向けに調整したアプリで、子どもの学びに役立つ動画がたくさん取り揃えられ、子どもに不適切な動画は除外されています。
さらに、保護者が子どもが視聴するコンテンツや動画視聴時間を管理することもできますし、子どもがどんな動画を見たのか視聴履歴も確認できるため、You Tubeのメリットを活かしながら、子どもが安心してYouTubeを視聴できる環境を提供することができます。
子供が安全にYouTubeが使えるおススメ格安sim3選
次に子どもが安全にYouTubeが使えるおススメの格安SIMを3つ紹介しましょう。
mineo
まずおススメするのはmineo(マイネオ)です。
mineoは、子どもたちが安心して使えると評判の格安SIMです。
その理由は
おすすめポイント
- ジュニアパックがある
- 家族割引がある
- パケットシェアができる
という3点です。
特にジュニアパックは、月額220円でセキュリティー対策やフィルタリング、辞書など11のアプリが使い放題になり、とてもお得。
フィルタリングでは、アプリの使用制限や利用時間の制限が可能なので、YouTubeも安全に使うことができるでしょう。
また、docomo、au、Softbankの3回線から選ぶことができ、音声通話SIMの20GBでも2,178円と手頃な料金で利用できるのも魅力です。
イオンモバイル
次におススメするのはイオンモバイルです。
イオンモバイルは、格安SIMにはめずらしく、全国のイオンで対面で申し込みができるのが特徴です。
また、プランも豊富で子どもからシニアまで人気です。
特に子どもにおすすめする理由は次の2点です。
おすすめポイント
- 子どもパックがある
- 学割プランがある
「子どもパック」は月額165円で、子どもがスマホを安全に使うためのアプリ(スマモリ、スマートフォンセキュリティ、Filii Lite(フィリーライト))だけでなく、人気の学習アプリなど全部で11本を利用することができます。
特に、スマモリでは、アプリの利用や時間の制限やアプリの利用確認ができるので、子どもが安全にYouTubeを利用するために役に立つでしょう。
また、イオンモバイルはプランの多さも特徴で、データ容量が1GBごと細かく区切られているので、自分にピッタリあったデータ容量を選ぶことができ、容量を無駄にすることがありません。
J:COM MBILE
J:COM MOBILEは、国内最大規模のケーブルテレビ事業会社であるJ:COMが提供している格安SIMです。
J:COMのケーブルテレビ提供エリアは限定されていますが、J:COM MOBILEはau回線を使っていて、全国どこでも利用することができます。
子どもにおすすめする理由は次の3点です。
おすすめポイント
- フィルタリングオプションが無料
- 学割がある
- サポートが充実している
特に、フィルタリングオプション「あんしんフィルター for J:COM」が無料で使えるのは魅力です。
あんしんフィルター for J:COMでは、WEBやアプリのフィルタリングや利用時間の制限などで、子どもの成長にあわせて、小学生、中学生、高校生、高校生プラスの4段階でフィルタリングの強度を変更することもできますから、保護者も安心して子どもにYouTubeを使わせることができるでしょう。
料金プランは4つだけですが、シンプルで分かりやすく、1GBの場合、月額1,078円で使い続けられるのも魅力です。
最終的には親がしっかり管理することが重要
ここまで、子どもがYouTubeを安全に使う方法を説明してきました。
実は、YouTubeの規約には
「年齢に関する要件」として
「本サービスを利用するには、13 歳以上である必要があります」
という記載があります。
そして、上記の文章に続き…
「親または保護者によって有効にされていれば、あらゆる年齢のお子様に 本サービスおよび YouTube Kids をご利用いただけます」という記述があります。
つまり、13歳未満の子どもは、親がしっかり管理していないとYouTubeの利用はできないというわけです。
制限付きモードや利用時間制限など、子どもたちが安全にYouTubeを利用する方法はいくつかありますが、最終的には親がしっかり子どもの利用の仕方を見守り管理することが大切です。
また、YouTubeの使い方について、親子で話し合ってルールを決めることも重要でしょう。
まとめ
YouTubeは、さまざまなジャンルの動画が数多くアップされているので、子どもたちは、YouTubeを利用することで知識や興味の幅を広げることができますし、学習の面でも有効に活用することができます。
ただ、その反面、際限なく見続けて依存症に近い状態に陥ったり、You tuberに憧れて動画と同じような行動を取ろうとするなど、悪影響も多く見られます。
YouTubeの設定の中に、それを防ぐ手段はありますが、その設定を活かすには保護者の見守りや管理が大切です。
アプリやスマホの設定だけに頼るのではなく、親子でしっかりと話し合いをして、ルールづくりをすることが子どもを守る一番有効な方法だと思います。