子どもにスマホを持たせる時、ルール作りをすることで、スマホの使いすぎやさまざまなリスクから子どもを守ることができます。
では、実際にどのようなルールを、どうやって作ったらよいのでしょうか?
今回は、子どもがスマホを使い始めるにあたってのルールづくりについて詳しく説明しましょう。

スマホの使い方について子どもとのルールが必要な理由は?
子どもがスマホを使い始める時、使い方に関してのルール作りが必要なのはなぜでしょうか?
その理由は大きく分けると次の3つです。
ルール作りが必要な理由
- スマホ依存を防ぐため
- 有害サイトや犯罪から子どもを守るため
- 誤った課金を防ぐため
- 子どもの健康のため

スマホ依存を防ぐ
子どもとの間でスマホの使い方のルールを決めることは、スマホの使いすぎやスマホ依存を防ぐことができます。
スマホ依存とは?
スマホ依存とは、スマホを時間関係なく使いつづけることで昼夜が逆転、睡眠不足や集中力の低下、成績が著しく下がるなど様々な問題が起きているにも関わらず、使用がやめられない状態をいいます。
また、スマホが使えない状況が続くと、イライラして落ち着かなくなるなどの症状もでてしまいます。
スマホの利用時間を決めたり、1日に何時間など制限時間を設定するなどのルールを決めることで、スマホの使いすぎを防ぐことができ、それが学業への悪影響を防ぐことにもつながります。
また、使いすぎを防ぐことで、視力や姿勢の悪化といった身体的な悪影響も防ぐことができます。


有害サイト・犯罪から守る
スマホを使えば簡単にインターネットに接続が可能で、インターネットでは、さまざまな情報を検索でき、調べ物や勉強にも役立ちます。
その反面、ネット上には、子どもがアクセスすると危険なサイト、不適切な情報もあふれていますから、そんなサイトから子どもを守るためにはフィルタリングをかけるなどルールが必要です。
フィルタリングをかけることで、性的な表現のあるサイトや出会い系サイト、暴力的な表現のあるサイトなどを、子供が閲覧できないようにすることができ、子どもを犯罪から事前守ることが可能です。
課金を防ぐ
子どもがスマホを持ちたがる理由のひとつに、オンラインゲームがあります。
オンラインゲームは、アプリ自体は無料でダウンロードができても、ゲームを先にすすめるためにはアイテムが必要だったり、勝ち進むために有料のアイテムの購入をススメられるなど、ゲーム自体が無料でも安心はできません。
また、中にはアプリ自体が有料だったり、ネットで買い物をするなど、子どもがスマホを使う中で保護者が知らない間に課金されてしまうケースがあります。
それを防ぐためにも、アプリ内課金を無効にするなど、ルールを決めることが必要です。


子どもとのルールの作り方
子どもにスマホを持たせる時にルールが必要な理由はおわかりいただけたと思います。
では、実際に子どもとのルールを作る際、気をつける点はどんなことでしょうか。
子どもとのルールの作り方を次に確認してみましょう。
持つ前の約束事
スマホを持たせる時、スマホの使い方についてのルールも必要ですが、持つ前に親子でスマホについて話をすることも大切です。
特に確認しておくべきポイントは次の3つです。
スマホを持つ前の約束事
- なぜスマホが必要か理由をはっきりさせる
- スマホは親の所有物で子どもはそれを借りているということ
- ルールを必ず守ること
子どもにスマホを持たせる時、子どもが欲しがったから、中学生になったから…など漠然とした理由でスマホを子どもに与えていませんか?
子どもが欲しがったら、なぜスマホが必要なのか?その理由をはっきりとさせ、親が納得できない理由だったらスマホは持たせない、くらいの強い態度をとることも必要です。
また、親の方が防犯のためなどで積極的に子どもにスマホをもたせようとする場合も同様で、「あなたを守るため」であることをしっかり伝えましょう。
そして、「購入するスマホは親のもので、あくまでも子どもはそれを借りて使っていること」を、最初に確認させておくことで子どもがスマホを使う際の意識が変わってくる可能性があります。
さらに使うにあたっては「ルール」を決めること、決めたルールを必ずことを、スマホを使う前、契約する前に親子で約束しましょう。

利用時の約束事
実際に子どもがスマホを持ち始める時には、次のような約束事をしましょう。
時間管理と利用場所について
21時以降は電源を切る、使うのは1日◯時間など、利用する時間や時間帯を決めましょう。
また、自分の部屋にスマホを持ち込まないなど、利用する場所を決めることが、利用時間を守ることにつながります。
課金について
スマホは、アプリは無料でダウンロードができても、そのアプリの中で有料のアイテムがあったり、アプリ自体が有料のものもあります。
また、インターネットで検索をしているうちに有料サイトに入り込んでしまう可能性もあります。
アプリ内課金をオフにするなど、端末の設定をするだけでなく、課金をお金がかかる場合は必ず保護者に確認・承諾を得るというルールも必須です。
さらに、毎月の携帯電話の利用料金明細を必ず親子で確認することで、子どももスマホの使い方を考えるようになるでしょう。


SNSなどについて
「SNSいじめ」といった言葉も生まれてしまうほど、最近はSNSを使った言葉のいじめやSNSを通じた犯罪も増えています。
それを防ぐため、SNSの利用に際しては次のようなルールを作りましょう。
SNSを使うときの注意ポイント
- メールやメッセージは読む人の立場になって書き、読み返してから送る
- うわさ話などは拡散させない
- 自分が言われたら嫌だと思うことは書かない
- 本当に大切なことは会って伝える
LINEはとても便利ですが、文字だけで思いを伝えるのは難しいものです。
SNSを使う時は、常に受け取る側の気持ちを考えることを親子で確認しましょう。
スマホを使う時のマナーについて
親子であえてルールを決めなくても、スマホを持つ人が守るべき次のようなマナーがあります。
スマホを使う時のマナー
- 歩きながら、自転車に乗りながらスマホを使わない
- 電車の中や図書館、病院などの公共施設の中ではスマホを使わない(マナーモードにする)
- スマホをいじりながら飲食をしない
など
これらのマナーは、残念ながら大人でも守っていない人が多くみられます。
でも、だからこそ、スマホを持ち始める子どもにはスマホを使う時のマナーをしっかりと身につけてもらい、場合によっては子どもが親の手本になるようなシーンがあってもよいのではないでしょうか。

大事な事は親子で相談して決めること
子どもがスマホを持つ時のルール作りは、可能な限り親子で行なうことをおすすめします。
スマホを持つ際のルールは、子どもたちが将来自立して生きていくために身につけるべき道徳や礼儀…といった「しつけ」の一環でもあります。
子どもたちがスマホを持つタイミングは、時間管理や金銭感覚を養ったり、マナーを学ぶよい機会になります。
親から一方的に押し付けられたルールは、長続きしませんし、場合によっては子どもの反発を招く可能性もあります。
親も子も、お互いが納得し、学びが得られるルールづくりが大切です。


子供に持たせるのにおススメのスマホ、キッズケータイ
子どもにスマホを持たせるときのルール作りについて説明してきましたが、そのルールをサポートするフィルタリングアプリもあります。
最後に、ルールを守って安全に使えるスマホやキッズケータイを紹介しましょう。
スマホ
キッズに特化したスマホはありませんが、子どもに使いやすいスマホは次の2機種です。
TONEモバイルe21
子どもの見守り機能充実!
価格 | |
本体価格 | 21,780円(税込み) |
分割払い(24回) | 907円/月 |
ボタンひとつで子供向けから標準画面へ
TONEモバイルは、子どもにもたせるスマホとして人気の格安SIMです。
いつでもどこでも子どもの居場所が わかるオリジナルの機能や動画視聴チケット制など、子どもの見守り機能が充実しているのが特徴です。
また、子どもの成長に合わせて、画面を子供向けから標準画面に変更できるため、端末の買い替えの必要もありません。
Rakuten Mini
コンパクトなボディで機能充実
価格 | |
本体価格 | 18,700円 (税込)→「Rakuten UN-LIMIT V」申し込みで1円 |
分割払い | 24回払い 779円/月 48回払い※ (楽天カード限定)389円/月 |
コンパクトながら機能充実
子ども向けに作られたスマホではありませんが、簡単シンプルで子どものスマホにおすすめです。
子どもの手に収まるコンパクトなサイズながら、顔認証機能やカメラなど機能は充実しています。
本体価格は18,700円ですが、Rakuten UN-LIMIT Vとセットで1円。さらに楽天ポイントが付与されるので実質0円になります。
キッズケータイ
おすすめのキッズケータイは次の7機種です。
docomoキッズケータイ SH-03M
充実のみまもり機能。親子であんしん
価格 | |
本体価格 | 14,256円(税込み) |
分割払い(36回) | 396円/月 |
見守り機能と耐久性を兼ね備えたキッズケータイ
docomoのキッズケータイSH-03Mは、子どもが帰宅すると保護者のスマートフォンにSMSで届く『おかえり通知』や、子どもが見守り範囲から離れたら、保護者のスマートフォンとキッズケータイにお知らせが届く『みまもりアラート』など見守り機能が充実しています。
また、落としても安心の耐衝撃性、気兼ねなく洗える防水性も備わっています。
docomo キッズケータイF-03J
「第11回キッズデザイン賞」受賞ケータイ!
価格 | |
本体価格 | 2,750円(税込み) |
分割払い | - |
見た目もかわいいキッズケータイ
2017年にドコモでの販売は終了している機種ですが、Amazonなど一部のネットショップでまだ購入が可能です。
防犯ブザーや保護者にすぐにつながる「ワンタッチはっしんキー」などもあるので、小さなお子さん向けに最適です。
au mamorino 5
子どもの居場所がわかる、防犯ブザー付きキッズ向けケータイ
価格 | |
本体価格 | 16,200円(税込み) |
分割払い | - |
子どもが使う上での工夫が満載
au mamorino 5には、居場所確認や防犯ブザーなど見守り機能がついています。
保護者の方からの電話に応答しないと、マモリーノから保護者宛に自動的にSMSが送信され、そのSMSの内容に従って操作をすると、「居場所通知」や「着信自動応答」を利用できるので居場所の確認がすぐにできて安心です。
また、習い事や塾などに出発する時間を設定しておくと、出発時間が近いことを通知、あわせてマモリーノを持っていくように促すなど、子どものスケジュール管理にも活用が可能です。
au mamorino 4
タッチ&声で操作ができるキッズ向けケータイ
価格 | |
本体価格 | 16,200円(税込み) |
分割払い | - |
タッチパパネルで使いやすい
au mamorino 4は、mamorino5の一つ前の機種ですが、auショップでもまだ購入が可能です。
タッチパネルや声で操作ができるため子どもにも使いやすく、防犯ブザー、居場所確認機能、セコムで子どもをしっかり見守ることが可能です。
また、防水・防塵で衝撃にも強いため、子どもたちも安心して使うことができます。
SoftBank キッズフォン2
トラブルからしっかり守る防犯機能付き
価格 | |
本体価格 | 18,000円(税込み) |
分割払い(24回) | 750円/月 |
家族みんなとつながる安心安全なキッズフォン!
ソフトバンクのキッズフォン2は、知らない人からの連絡をブロックする機能や、子どもの居場所が分かる「みまもりマップ」など多彩な見守り機能を搭載しています。
また、100種類以上の顔認識スタンプや漢字学習アプリなどもあり、楽しく使えるのも特徴です。
SoftBank キッズフォン
充実した機能でコミュニケーションをさらに楽しく
価格 | |
本体価格 | 12,000円(税込み) |
分割払い(24回) | 500円/月 |
水・汚れ・衝撃につよい設計のキッズフォン!
キッズフォン2の一つ前の機種ですが、ショップでもまだ購入が可能です。
タッチパネルなので操作は簡単で子どもにも使いやすく、水や汚れ、衝撃に強い設計なので、子どもたちが多少乱暴に扱っても安心です。
また、子どもの居場所が分かる「みまもりマップ」など多彩な見守り機能も搭載されています。
Softbankみまもりケータイ4
コンパクトで持ちやすく、かんたんに使える
価格 | |
本体価格 | 12,240円(税込み) |
分割払い(24回) | 510円/月 |
はじめてのケータイにおすすめの充実した安心機能
Softbankみまもりケータイ4は、防犯ブザーの他、通話ボタン、方向キーなどがあるだけなので、小さな子どもの初めてのケータイにおすすめです。
使える機能は限られていますが、子どもの現在位置を確認できるほか、指定したエリアへの出入りや、あらかじめ設定した時間や曜日に位置情報を通知するので、保護者は安心です。
一見おもちゃのように見えますが、防塵、耐衝撃にも対応しています。
まとめ
子どもがスマホを持ち始める際、ルールを決めることは大切で、ルール作りは、スマホを持つ前から始まっています。
なぜスマホを使いたいのか確認すること、スマホは親の持ち物で子どもは借りて使うこと、そして、決めたルールを守ること!などを約束した上で使い始めることで、子どもはしっかり自覚してスマホを使うことができるでしょう。
また、細かいルールは、親子で作ることもポイントです。
なぜそのルールが必要なのかを子どもに伝えるためには、親もスマホに関する勉強が必要になるかもしれません。
親子で学びながら、お互いに納得できるルールづくりをすることが、安心・安全なスマホを利用につながります。