イギリスに本社のある調査会社KANTER社が2020年6月に行った調査によると、日本におけるスマホのOS別シェアは、Androidが50.2%、iPhoneが49.7%。
Android端末の台頭でiPhoneのシャア率は一時期低下しましたが、廉価版の発売などで盛り返し、調査結果をみると、iPhone利用者は約半分、安定的な人気が続いていることがわかります。
ただ、格安SIMの中にはiPhoneを取り扱っていないところも多く、「格安SIMでiPhoneを使うのにはどうしたいいのだろう?」と困っている人も多いのではないでしょうか。
今回は、iPhoneの取り扱いのない格安SIMから、イオンモバイルでiPhoneを使う方法を調べてみましたので、参考にしてください。
イオンモバイルでiPhoneは取り扱い無し
イオンモバイルは業界最安値のデータ料金と多彩な料金プランが魅力の格安SIMです。
端末の販売も行っていますが、残念ながら新品のiPhoneの取り扱いはありません。
2021年5月10日現在、iPhone8 SIMフリー〔未使用品〕64GBとiPhone XS SIMフリー〔未使用品〕256GBの販売は確認できましたが、新品ではなくケーブル等のアクセサリーが付属していません。


イオンモバイルでiPhoneを使う方法は?
自分で端末を用意すれば、イオンモバイルでもiPhoneを使うことができます。
イオンモバイルでは、docomo回線とau回線を提供しているため、どこで購入したiPhoneか、ブランドによって利用できる機種が異なります。
ドコモ回線 | au回線 | |
NTTドコモのiPhone | そのままで利用可能 | SIMロック解除すれば利用可能 |
auのiPhone | iPhone 6s以降のモデル…SIMロックを解除すれば利用可 ※iPhone 6以前のモデルは、SIMロックを解除できないため利用不可 |
・iPhone8以降のモデル…そのままで利用可能 ・iPhone 6s~7…SIMロックの解除すれば利用可能 ※iPhone 6以前のモデルは、SIMロックを解除できないため利用不可 |
その他のiPhone | SIMロックを解除すれば「NTTドコモ回線」「au回線」いずれも利用可能 ・国内で販売されたSIMフリーのiPhone…SIMロックを解除する必要はありません。 ※国内で販売されたSIMフリー以外のiPhone 6以前のモデルは、SIMロックを解除できないため利用不可 |

>>動作確認端末一覧
使いたいiPhoneの動作確認ができたら、「SIMカードのみ」申し込みを行います。
イオンモバイルには、次の3種類のプランがあり、どのプランもiPhoneで利用することが可能です。
プランの種類
- 音声SIMプラン…音声通話、データ通信、SMSが利用可能
- シェアプラン…1つの契約で最大5回線まで利用可能(音声プラン同様、音声通話・データ通信・SMSが利用できます)
- データプラン…インターネット等のデータ通信が利用可能。プラス月額 税込154円でSMSも利用できます
それぞれのプランは、0.5GBから50GBまで利用できるデータ容量が細かく分けられているので、自分の使い方に合わせてデータ容量を選ぶことができます。
あとは、利用する回線の選択、オプションの選択など、通常の申し込みと同じで、iPhoneを使うための特別な手続は必要ありません。

イオンモバイルでiPhoneを使うメリットとデメリット
イオンモバイルでiPhoneが使えることはおわかりいただけたと思います。
ただ、利用にあたってはメリットだけでなくデメリットもあります。
イオンモバイルでiPhoneを使うメリット
まずイオンモバイルでiPhoneを使うメリットを確認してみましょう。
イオンモバイルでiPhoneを使うメリットは次の点が挙げられます。
メリット
- 端末代がかからない
- 自分に合ったプランでiPhoneを運用できる
- データの移行が不要
イオンモバイルでiPhoneを使うには、自分でiPhoneを用意する必要がありますが、それがメリットにもなります。
iPhone6s以降であれば、イオンモバイルで利用が可能ですから、家族が使っていた古いiPhoneを再利用すれば、端末代がかかりません。
また、使っていたiPhoneで乗り換えをする場合は、データを移行する必要がありません。
さらに、前章で紹介したとおり、イオンモバイルの料金プランはデータ容量が細かく区切られていますから、自分の使い方に合わせてプランを選ぶことが可能です。

イオンモバイルでiPhoneを使うデメリット
次に、イオンモバイルでiPhoneを使うデメリットを考えてみましょう。
デメリットには次の2点が挙げられます。
デメリット
- SIMロック解除が必要な場合がある
- 店頭で対応してもらえないことがある
イオンモバイルでは、iPhone6s以降のiPhoneは、どこのブランドで使うことができます。
ただ、ブランドや機種によってはSIMロック解除が必要です。
SIMロック解除は、ショップに持ち込むと3,300円程度の手数料がかかりますが、イオンモバイルでは「SIMロック解除0円のサービス」を行っている店舗もあるので、事前に確認するとよいでしょう。
イオンモバイルは、格安SIMにはめずらしく店舗での対面で対応をしてもらえますが、店舗によっては、エントリーパッケージの販売のみで、その他の各種サービスは行っていません。
そのような店舗の場合、初期設定などは自分で行なう必要があり、その点もデメリットといえるでしょう。


iPhoneが使える格安sim
イオンモバイル以外にもiPhoneを使える格安SIMはあります。
そのうちのおすすめの3つを紹介しましょう。
mineo
mineoは、持ち込みの端末を利用できるだけでなく、mineoでiPhoneを購入可能です。
自分で用意するiPhoneは、iPhone5s~最新のiPhone12シリーズまでほとんどの機種が使えるできるだけでなく、ほぼ全ての機種でSIMロックの解除が不要です。
また、新品のiPhoneの取り扱いもあり、2021年5月10日現在、iPhoneXS、iPhoneXR、iPhoneSE(第2世代)、iPhone11の購入ができます。
iPhoneを利用できることの他に、mineoには次の特徴があります。
mineoの特徴
- docomo、au、Softbankの3回線が利用できる
- 家族割引がある
- パケットシェアができる
- ジュニアパックがある
回線が限定される格安SIMが多い中、mineoはdocomo、au、Softbankの3回線が使えるため、iPhoneを利用する際もSIMロックをはずす必要がありません。これは手軽に乗り換えられるポイントになるでしょう。
また、家族割引があるので、家族で利用するとお得ですし、余ったデータ量(パケット)をシェアできるので、パケットが無駄になりません。
J:COM MOBILE
J:COM MOBILEは、国内最大規模のケーブルテレビ事業会社であるJ:COMが提供している格安SIMです。
J:COMのケーブルテレビ提供エリアは限定されていますが、J:COM MOBILEはau回線を使っていて、全国どこでも利用することができます。
iPhoneを持ち込む場合は、iPhone6s以降~最新のiPhone12まで利用可能ですが、SIMロック解除が必要な機種もあるので注意が必要です。
また、iPhone7とiPhoneSE(第2世代)を購入することも可能です。
J:COM MOBILEにはiPhoneが使えるという以外に、次のような特徴があります。
J:COM MOBILEの特徴
- 学割がある
- あんしんフィルター for J:COMが無料
- スタート割もある
格安SIMはもとの料金が安いので、学割をやっていない格安SIMも多いのですが、J:COM MOBILEには学割があり、利用者の中に26歳以下の人がいれば同居の家族も同様の割引を受けることができます。
また、1GBからの料金プランがあり、1,078円でずっと使えるのでデータ容量は少なくても料金を安く押さえたい人にもおすすめです。
楽天モバイル
楽天モバイルは、インパクトのあるCMと1GBまで0円という料金で注目されています。
自分のiPhoneを利用する場合は、iPhone6sから最新のiPhone12シリーズまで、楽天回線での接続性検証の確認が取れていて、楽天回線のSIMを利用することができます。

また、2021年4月30日からはiPhoneの販売が始まり、iPhoneSE(第2世代)、iPhone12シリーズを購入することができるようになりました。
販売開始を記念して、楽天モバイルの申し込みと同時にiPhoneを購入すると、15,000円相当のポイントが還元される「iPhone発売記念キャンペーン」(終了日未定)も行っています。
楽天モバイルは、料金プランは1つだけとシンプルで分かりやすく、1GBまでなら0円、どれだけ使っても3,278円という格安料金も魅力です。
イオンモバイルで扱っている他のおススメ端末
イオンモバイルでは新品のiPhoneの販売は行っていませんが、端末を購入することは可能です。
その中からおすすめの端末を紹介しましょう。
AQUOS sense5G SH-M17
5Gでも1週間の電池持ち
一括払い | 通常価格:50,380円 |
分割払い24回 | 通常価格:2,099円(税込)目安~ |
AQUOS sense5G SH-M17の最大の特徴は、5Gを利用してもバッテリーが1週間もつことです。
見やすく美しいディスプレイというハード面の特徴に加え、自動切替えでテザリングが簡単にできたり、クイックスイッチアダプターを利用して、iPhoneやAndroid™ 端末からデータのコピーが可能になるなど、シャープ製ならではの便利機能が凝縮されています。
Xiaomi Redmi Note 10 Pro
世界を彩る高画質
一括払い | 通常価格:33,880円 |
分割払い24回 | 通常価格:月々1,411円(税込)目安~ |
Xiaomi Redmi Note 10 Proは、1億800万画素フラッグシップレベル4眼カメラが特徴です。
また、急速充電対応の大容量バッテリー、デュアルスピーカーの豊かな音質、美しいシルバーハローリングのデザイン、美しく使いやすい端末です。
motorola moto g30 4GB/128GB
コストパフォーマンス抜群!
一括払い | 通常価格:25,080円 |
分割払い24回 | 通常価格:月々1,045円(税込)目安~ |
motorola moto g30 4GB/128GBは、2万円台という手頃な価格ながら、6,400万画素のクアッドカメラシステム、6.5インチ90Hzディスプレイ、大容量ストレージなど欲しいスペックがすべて詰まっています。
急速充電にも対応していて、2日間駆動可能。コストパフォーマンス抜群の端末です。
イオンモバイルの特徴、他の格安simとの比較
ここまでイオンモバイルでiPhoneを使う方法を説明してきましたが、改めてイオンモバイルの特徴を説明しましょう。
イオンモバイルの特徴
イオンモバイルには次のような特徴があります。
イオンモバイルの特徴
- 全国のイオンで対面で申し込みが可能
- プランが豊富
- 子どもパックがある
格安SIMは、店舗がないところがほとんどですが、イオンモバイルは全国のイオンで対面で申し込みができるので、WEBでの申し込みは不安…という方にはおすすめです。
また、プランも豊富なので、自分に合ったデータ容量を選ぶことができます。
他の格安SIMとの比較
イオンモバイルと他の格安SIMを比較した結果が次の表です。
イオンモバイル | mineo | J:COM MOBILE | 楽天モバイル | |
iPhoneの取り扱い | なし | iPhoneXS、iPhoneXR、iPhoneSE(第2世代)、iPhone11 | iPhone7、iPhoneSE(第2世代) | iPhoneSE(第2世代)、iPhone12シリーズ |
iPhoneの使用 | iPhone4~iPhone12シリーズ | iPhone5s~iPhone12シリーズ | iPhone6s~iPhone12シリーズ | iPhone6s~iPhone12シリーズ |
料金プラン | 【音声データプラン】 ・0.5GB:1,023円 ・1GB:1,078円 ・2GB:1,188円 ・3GB:1,298円 ~50GBまで 【データプラン】 ・1GB:528円 ・2GB:748円 ・3GB:858円 ~50GBまで 【シェア音声プランもあり】 |
【音声データプラン】 ・1GB:1,298円 ・5GB:1,518円 ・10GB:1,958円 ・20GB:2,178円 【データプラン】 ・1GB:880円 ・5GB:1,265円 ・10GB:1,705円 ・20GB:1,925円 |
・1GB:1,078円 ・5GB:1,628円 ・10GB:2,178円 ・20GB:2,728円 |
【使った分だけ支払い】 ・0~1GB:0円 ・1GB~3GB:1,078円 ・3GB~20GB:2,178円 ・20GB~:3,278円 |
特徴 | 店舗で対面での申し込みができる データ繰越ができる |
パケットシェアができる 家族割引がある |
データ繰越できる | アプリで通話無料 |
iPhoneが使える格安SIMはいくつかありますが、データ容量が細かく区切られ、多くのプランがあるのはイオンモバイルだけです。
さいてきプランは1GB単位なので、自分の合ったデータ容量を選ぶことができ、あまったら翌月に自動で繰越ができるのでデータ容量が無駄になりません。

まとめ
格安SIMでiPhoneの取り扱いがないと、その格安SIMではiPhoneを使えない、と思ってしまいがちです。
でも、このサイトで説明したとおり、iPhoneの販売がなくてもiPhoneを利用することは可能です。
保護者が以前使っていたiPhoneを子どもが使えば、端末代の負担がなく、より格安でスマホを利用することができます。
イオンモバイルでは、iPhone4~iPhone12シリーズまで利用が可能ですが、SIMロック解除が必要な機種もあるので、事前に確認するようにしましょう。