2021年3月に、docomo、au、Softbankの携帯キャリア3社から、格安の新ブランドが発表されました。
その中のひとつが、Softbankの新ブランドLINEMOです。
LINEMOは、データ容量3GB 990円 と 20GB 2,728円のシンプルで格安なプラン2つなので、現在乗り換えを検討している人も多いのではないでしょうか。
そして乗り換えの際、気になるポイントが自分が使っている端末がそのままLINEMOで使えるのか?ということ。
今回は、機種をiPhoneに絞り、LINEMOでiPhoneが使えるのか?その設定方法などを詳しく調べてみました。
LINEMOでiPhoneは使えるの?
結論から言うと、LINEMOではiPhoneを使うことができます。
ただ、使えるのはiPhone 6s以上のSIMロック解除済みまたはSIMフリーのiPhoneで、全てのiPhoneはありません。
LINEMOのHPには、「動作確認端末」を調べる項目があり、自分が今使っているiPhoneがLINEMOで使えか確認することもできます。
LINEMOで使えるiPhoneは?
LINEMOで使えるiPhoneは、2021年4月29日現在、以下の19機種です。
ただ、機種によってはeSIMや5Gに対応していないものもあります。
iPhoneは、同じシリースにもいくつか機種がありますので、5GやeSIMを使いたい方はしっかり確認するようにしましょう。
eSIMってなに?
eSIMは、スマートフォンに内蔵された本体と一体型のSIMのことです。
本体に内蔵されているので、SIMカードが届くのを待ったり、小さなSIMカードを、破損や静電気を気にしながら差し替える必要がなく、オンラインで設定を完了させることができます。
LINEMOで使えるiPhone一覧
機種名 | eSIM対応 | 5G通信対応 |
iPhone12 | ◯ | ◯ |
iPhone12 mini | ◯ | ◯ |
iPhone12 Pro | ◯ | ◯ |
iPhone12 Pro MAX | ◯ | ◯ |
iPhoneSE(第2世代) | ◯ | ✕ |
iPhone11 | ◯ | ✕ |
iPhone11 Pro | ◯ | ✕ |
iPhone11 Pro Max | ◯ | ✕ |
iPhone XR | ◯ | ✕ |
iPhone XS | ◯ | ✕ |
iPhone XS Max | ◯ | ✕ |
iPhone X | ✕ | ✕ |
iPhone 8 | ✕ | ✕ |
iPhone8 Plus | ✕ | ✕ |
iPhone 7 | ✕ | ✕ |
iPhone 7Plus | ✕ | ✕ |
iPhone SE | ✕ | ✕ |
iPhone 6s | ✕ | ✕ |
iPhone 6s Plus | ✕ | ✕ |


LINEMOでiPhoneを使うには?設定方法は?
LINEMOでは、iPhone 6s以上のSIMロック解除済みまたはSIMフリーのiPhoneを使うことができます。
では、LINEMOで使うにはどのような設定が必要なのでしょうか?
その設定手順を確認しましょう。
設定方法はeSIMと通常のSIMで異なりますが、どちらのSIMを選ぶ場合も申し込み前には次の準備が必要です。
LINEMO申し込み前の準備
- LINEMOで利用するスマートフォンを用意する
- SIMカード/eSIMどちらで申し込むかを決める
- 電話番号を引き継ぐかを決める
- 本人確認書類を用意する
次に申込後の手順をeSIMの場合と通常SIMの場合にわけて説明しましょう。
eSIMの場合
step
1申し込み完了のお知らせをメールで受信
申し込みが完了すると、すぐに「お申し込み完了のお知らせ」というメールが届きます。
- 審査が通った場合:その後、「eSIMプロファイルダウンロードのお知らせ」というメールが届きます。
- 申し込み内容に確認が必要な場合:「(重要)お申し込み内容のご確認」というメールが届きます。その場合、メールに記載の窓口へ電話し、正しい情報への修正の対応をします。
- 審査が通らなかった場合:「お申し込み審査結果についてのお知らせ」というメールが届きます。
step
2本人認証をする
「eSIMプロファイルダウンロードのお知らせ」というメールに記載されているURLを開き、eSIM利用開始の手続きを進めます。
申し込み時に登録した電話番号を入力し、ワンタイムパスワード(数字6桁)を受け取って入力します。(ワンタイムパスワードは、メールもしくは自動音声通話のどちらかの方法で受け取ることができます。)
注意ポイント
利用する端末以外の製品(スマートフォン、タブレット、パソコン)で対応することを推奨します。
step
3eSIMプロファイルのダウンロード
1.画面の案内に従って、QRコードを表示します
2.eSIMを使用する端末のカメラアプリを使って、QRコードを読み取ります。
3.プロファイルのダウンロードが始まり、設定画面が開きます。
4.申し込み時に設定した「4桁のネットワーク暗証番号」を入力します。
注意ポイント
複数回間違えるとQRコードが無効になりますのでご注意ください。
step
4回線の切り替え(MNP転入の場合のみ)
プロファイルダウンロード後に表示される画面で「回線を切り替える」ボタンを押すと、約15分ほどでLINEMOの回線へ切り替わります。
回線切り替えと同時に、利用中の携帯電話会社の契約は自動解約となります。
step
5スマホの再起動
画面上部のステータスバーの通信事業者名が「LINEMO」(iOSの場合は「SoftBank」となる場合があります)になってることを確認し、スマホを再起動します。
step
6通信をするための設定をする
iOSのアップデート
OSのバージョンが「iOS14.4以下」の場合、通信設定をする前に次の手順でOSのアップデートをしましょう
「設定」→「一般」→「「ソフトウェア・アップデート」を選択する
OSがiOS14.5以上であることが確認できたら、次の手順で通信をするための設定を行います。
1.「設定」→「一般」を選択します。
2.「情報」を選択します。
3.情報画面で数秒待つと「キャリア設定アップデート」ポップアップが表示されるので「アップデート」を選択します
4.画面上部のステータスバーの通信事業者名が「LINEMO」になっていれば設定は完了です

通常SIMの場合
step
1申し込み完了のお知らせをメールで受信
申し込みが完了すると、すぐに「お申し込み完了のお知らせ」というメールが届きます。
- 審査が通った場合:その後、「eSIMプロファイルダウンロードのお知らせ」というメールが届きます。
- 申し込み内容に確認が必要な場合:「(重要)お申し込み内容のご確認」というメールが届きます。その場合、メールに記載の窓口へ電話し、正しい情報への修正の対応をします。
- 審査が通らなかった場合:「お申し込み審査結果についてのお知らせ」というメールが届きます。
step
2SIMカードの受け取り
申し込み完了後、最短2営業日でSIMカードが発送されます。
発送後に「商品発送のお知らせ」というメールが届きます。そのメールには「お問い合わせ送り状NO」が記載されているので、到着目途を確認できます。
step
3回線切替(のりかえの場合のみ)
MNP転入またはソフトバンクやワイモバイルからのりかえの場合は、回線をLINEMOに切り替える必要があります。
1.携帯電話番号と契約時に設定した4桁の暗証番号を用意し、LINEMO回線切替窓口に電話をかけます。
2.音声ガイダンスに沿って必要な情報を入力します
3.回線の切り替えが行われます(回線切替は数十分~場合によって最大で1〜2時間かかる場合があります)
step
4SIMカードの挿入
1.利用するiPhoneのSIMサイズに合わせてSIMカードを取り外します
2.iPhoneの電源を切り、SIMカードを挿入しまます
3.iPhoneの電源を入れます
step
5通信をするための設定をする
1.「設定」→「情報」を選択します。
2.情報画面で数秒待つと「キャリア設定アップデート」ポップアップが表示されるので「アップデート」を選択します
3.画面上部のステータスバーの通信事業者名が「LINEMO」になっていれば設定は完了です。
step
6スマホの再起動
画面上部のステータスバーの通信事業者名が「LINEMO」(iOSの場合は「SoftBank」となる場合があります)になってることを確認し、スマホを再起動します。

LINEMOでiPhoneを使うときの注意事項は?
LINEMOでは、iPhone6S以降であれば、iPhoneを使うことができます。
ただ、使用にあたっては次の点に気をつけましょう。
LINEMOでiPhoneを使う時の注意事項
- LINEMOではiPhoneを販売していない
- Softbankやワイモバイルからの乗り換えでもSIMロックを解除する必要がある
- Apple Watchモバイル通信サービスには未対応

LINEMOではiPhoneを販売していない
LINEMOでは、iPhoneだけでなく端末の販売は一切行っておらず、端末とのセットプランなどもありません。
そのため、LINEMOを申し込む場合、端末は自分で用意する必要があります。
SIMロックを解除する必要がある
LINEMOでiPhoneを使う場合、SIMフリーのiPhone以外は全てSIMロックを解除する必要があります。
LINEMOは、Softbankの新ブランドですが、SoftbankやSoftbankのサブブランドであるワイモバイルからの乗り換えの場合もSIMロック解除が必要です。
iPhoneのSIMロック解除は、My docomoやMy SoftBankなど契約しているキャリアのページから行なうことができます。
ショップでもやってもらえますが、手数料がかかります。
Apple Watchモバイル通信サービスには未対応
Softbankには、「Apple Watch モバイル通信サービス」というサービスが提供されています。
このサービスは、Apple WatchのCellularモデルとiPhoneを同じ電話番号で使えるものですが、LINEMOではAppleWatchモバイル通信サービスには対応しておらず、今後も対応の予定はないと発表されていますから、現在、このサービスを利用している方は注意が必要です。

LINEMOの特徴と他ブランドとの比較
povoは、2021年3月に発表されたSoftbankの新ブランドです。
同じ時期に、auやdocomoからも、povoやLINEMOといった新ブランドが発表されています。
その概要は次のようになっています。
ahamo | povo | LINEMO | |
キャリア | docomo | au | Softbank |
月額料金(税込み) | 2,970円 | 2,728円 | 2,728円(20GBプラン) |
料金に含まれるもの | ・データ容量:20GB ・国内通話:1回5分まで無料 |
・データ容量:20GB | ・データ容量:20GB ・LINEのサービスがノーカウント |
その他オプション | ・データ容量追加:1GB 550円 ・国内通話かけ放題オプション:1,100円/月 |
【トッピング】 ・5分以内国内通話かけ放題:550円/月 ・国内通話かけ放題:1,650/円 ・データ使い放題24時間:220円/24時間 ・データ容量追加:1GB 550円 |
・5分以内国内通話かけ放題:550円→1年間0円 ・国内通話かけ放題:1,650円→1年間1,100円 ・データ容量追加:1GB 550円 |
端末販売 | あり | なし | なし |
契約年齢 | 20歳以上 | 20歳以上 | 18歳以上 |
LINEMOの特徴
上記の表をみると分かる通り、3つのブランドともデータ容量は20GB、料金もほぼ同じです。
ただ、それぞれ特徴があり、LINEMOには次のような特徴があります。
LINEMOの特徴は次のとおりです。
LINEMOの特徴
- LINEのサービスがノーカウントになる
- フィルタリングサービスに無料で加入が可能
- 18歳から契約可能
LINEMOの大きな特徴は、LINEギガフリーでしょう。
LINEギガフリーは、LINEアプリのトーク、音声通話・ビデオ電話など多くのLINEのサービスを利用しても、データ容量が減らないというサービスです。
LINEギガフリーは、オプションではなく基本料金に含まれたサービスなので、申し込みをする必要もなく追加料金もいりません。
また、2021年夏からは、700万種類以上のLINEスタンプ(クリエイターズスタンプ)が使い放題になるLINEスタンププレミアムが、追加料金なしで利用できるようになり、LINEのサービスがさらに充実します。


iPhoneを使うならmineoもおススメ
LINEMOでiPhoneを使うための設定方法や注意事項を説明してきましたが、iPhoneを使うなら格安SIMのmineoもおススメです。
その主な理由は次の3つです
mineoをおススメする理由
- mineoでiPhoneの販売をしていること
- 今使っているiPhoneがそのまま使えること
- 複数回線・家族割引がある、データ通信量が分け合えるため料金が安くなる
格安SIMでは、iPhoneを扱っていないところが多く、扱っていてもiPhoneSEだけだったり中古の場合がほとんどです。
mineoは、2021年4月現在、最新のiPhone12の扱いはありませんが、iPhone8、iPhoneX、iPhone11、iPhoneSEなど10機種を販売しています。
またmineoでは、au、docomo、Softbank の3回線を使えるため、それぞれのキャリアで使っていたiPhoneがそのまま使うことも可能です。
さらに、さまざまな割引やパケットギフトなどデータ通信量を分けあえるサービスもあるので、毎月の料金を安く抑えられます。


mineoとLINEMOの比較
mineoとLINEMOには次のような違いがあります。
LINEMO | mineo | |
回線 | Softbank | au、docomo、Softbank |
プラン | データ容量20GB+LINEギガノーカウント:2,728円 | 【デュアルタイプ(音声通話+データ通信)】 ・1GB:1,298円 ・5GB:1,518円 ・10GB:1,958円 ・20GB:2,178円 【シングルタイプ(データ通信のみ)】 ・1GB:880円 ・5GB:1,265円 ・10GB:1,705円 ・20GB:1,925円 |
オプション | ・5分以内国内通話かけ放題:550円→1年間0円 ・国内通話かけ放題:1,650円→1年間1,100円 ・データ容量追加:1GB 550円 |
・mineo電話10分かけ放題:935円/月 ・通話定額サービス:30分 924円/60分 1,848円 ・パケットギフト/パケットシェア:無料 ・メールアドレス:無料 |
契約年齢 | 18歳以上 | 18歳以上 |
端末販売 | なし | あり(iPhone、Android) |
申し込み方法 | WEB | WEB、電話、店舗 |
上記の表を確認していただくとわかりますが、LINEMOとmineoの一番の違いは、プランの数です。
mineoの方がプランが多いため、自分に合わせたデータ容量を選択することができますし、3大キャリアの回線がすべて使えるので、どこの会社からでも乗り換えがスムーズに行えます。
LINEMOは、LINEギガノーカウントなどLINEのサービスが充実していますし、今後もスタンプなどLINE関連のサービスが追加される可能性もあります。
ただ、今使っているiPhoneがそのまま利用でき、自分に合ったプランを選びやすいmineoは、iPhoneを利用するのにかなりおすすめの格安SIMといえます。
まとめ
2021年3月~4月は、携帯各社で新プランの発表が相次ぎ、皆さんもよりお得なプランを見つけるいろいろな方法で情報集めをしたのではないでしょうか?
特にSoftbankの新ブランドであるLINEMOはTVコマーシャルもよく見かけますから、注目している人も多いかもしれません。
LINEMOは、データ容量3GB+LINEギガノーカウントで990円(税込み)と格安ですし、iPhone6s以降だったらiPhoneを使うことも可能です。
ただ、プランが3GBと20GBの2つだけである、iPhoneなど端末の購入ができないといったデメリットもあります。
mineoだったら、1GBからデータ容量を選ぶことも可能ですし、iPhoneの購入もできます。
キャリアの新ブランドという安心感はあるかもしれませんが、新しいブランドが必ずしも自分に合っているとは限りませんから、プランを選ぶ時は、キャリアも含め格安SIMとも比較検討することをおすすめします。